アカデミック・ライティング
Writing Cafe Academic Writing Group Meetup
with Global Agenda in Osaka/Kyoto/Kobe & Online
海外の大学院、特に博士課程の学生やポスト・ドクターの研究員が活用しているライティング・グループを立ち上げたいと考えています。ライティング・グループは大学が運営主体となっているものもありますが、そのうちの多くは学生や研究者たちが自主的に始め運営しているサポート・グループのような形が中心のようです。
これまでグローバル・アジェンダは主に英語・日本語論文の指導や時事英語のディスカッション・グループを運営してきました。しかし、英語のアカデミック・ライティングに関しても、これらと同様の継続的な支援、特にピア・サポートと呼ばれる博士課程の学生や研究者同士のグループ・ワークが非常に効果的だということが近年分かってきました。
これまでのワークショップの成果をこの新しいワーキング・グループの運営にも活用したいと考えています。まずは英語(日本語)のアカデミック・ライティングのスキルの向上に関心のある方、学位論文・学術論文のサポートが必要だと考える方に、ぜひこのキックオフ・ミーティングに参加していただいて、一緒にこれからの計画を考えていきたいと考えています。参加費は講座「日本人が執筆した英語論文の弱点」と合わせて500~1,000円ですので、皆様の参加をお待ちしております。
【論文の教室】
大学生・社会人のための論文・レポート執筆講座【発展編】
今年の7月から始まった「論文の教室:大学生・社会人のための論文・レポート執筆講座」。当初の予想以上に参加者の皆様から好評でした。「大変実践的な内容だった」「論文・レポートを書く自信がついた」との感想をいただいたと同時に、改めて論文・レポートを始める時に、多くの日本人が躓きやすい「課題設定」の難しさに気付かされた方も多かったようです。
そこで、今回企画した論文の教室【発展編】は論文・レポート作成のコアの部分である研究の「読者は誰か」「課題の発見」「研究設問の設定」の方法について論じていきます。また、ここでは論文・レポート作成の方法について言及していますが、ここで挙げる「読者」を「消費者」と読み換えることもでき、いわゆる企業の研究開発やマーケティングにも応用できるスキルです。
ビジネスでは「人々の困りごと」の解決が新しいイノベーションにつながる、ということがよく言われます。しかし、実際は「困りごと=問題」の「どの側面に目を向けるか」で解決の方法は大きく変わってきます。さらに大きなチャレンジは実は人々が「何が問題なのか」気が付いていないことが多々あることです。研究でもその課題発見のプロセスは同じで、適切であり、かつインパクトの大きい「課題設定」をすることが「研究の成功」につながります。
しかし、日本の大学でこの分野に関して徹底的な指導を受けることは稀です。実は欧米でもこの分野に関して時間を割いてくれる教育機関はそれほど多くありません。何故なら、この能力を身に着けるには、Critical Thinking(批判的思考力)のスキルの構築が必要で、それには長年の研鑽が必要だからです。
自分のケースを振り返ってみても、いわゆるリサーチ・メソッドは習っても、このResearch Problem(研究課題)やResearch Questions (研究設問)の設定という部分はしっかりとは教わりませんでした。博士課程の終わりの方になって、新しく出来た「Writing for Research」という科目を受講したのですが、ここで言われたのが、「課題や研究設問の出来が論文の成功の50%以上を決める」という事実です。「もっと早く知りたかった!」のというのが正直な感想ですが、この法則に従えば、Research Proposal(研究提案書)を提出する時に既に勝負はついているということになります。
博士号を取得し、いくつか海外で論文や書籍の出版を経験した今言えることは、Critical Thinkingのスキルはすぐに身につかないとしても、研究課題や研究設問の設定には、経験を積んだ研究者からの手厚い支援が必要だということです。特にCritical Thinkingの考え方を大学時代にしっかり学ぶことのなかった日本を含むアジア出身の学生は英語圏の大学・研究機関でこの部分について、相当に苦戦していました。
そこで、この講座では研究のスタートの部分で必要な「著者と読者の関係」「課題の発見」「研究設問を発展させる」に関する講義と解説・演習を行いたいと思います。
【講義内容】
Part 1「読者を理解する」(50分)
Part 2「研究課題を定義する」(70分)
Part 3「研究設問を発展させる」(75分)
Part 4「質疑応答」(45分)
Part 5 「ワークショップ」(120分)
【講義時間割】
論文の教室: 大学生・社会人のための論文・レポートの書き方【発展編】
Lesson 1 「読者を理解する・研究課題を定義する」講義(120分)
Lesson 2 「Research Questions(研究設問)を発展させる」講義+質疑応答(120分)
Lesson 3 「ワークショップ」参加者同士で研究課題について発表・議論 (120分)
【セミナー日程】
Lesson 1 「読者を理解する・研究課題を定義する」(120分)
【オンライン配信のみ】 2020年11月15日(日) 10:00~12:00
【オンライン&大阪梅田】 2020年11月23日(祝) 10:00~12:00
Lesson 2 「Research Questions(研究設問)を発展させる」講義+質疑応答(120分)
【オンライン配信のみ】 2020年11月15日(日) 13:30~15:30
【オンライン&大阪梅田】 2020年11月23日(祝) 13:30~15:30
Lesson 3 「ワークショップ」参加者同士で研究課題について発表・議論 (120分)
【オンライン&大阪梅田】 2020年11月29日(日) 13:30~15:30 (120分)
申し込み・詳細は以下からお願いします。
【申し込みサイト】
現在、次回日程調整中です。
英語論文体験コース:受講者の声
論文の組み立て方、意見の整理法など、とても有意義な内容だった。ただ、IELTSのライティング対策用の英語のみの資料を理解して、授業についていくのが難しい時があった。
アパレル業勤務、2016年に留学
参考文献リストの作り方、レファレンス・ソフトウェアの活用方法、目次や見出しの配分方法、ワードの機能を利用して簡単に目次を作成する方法など、他では聞けない様々な英語論文作成のヒントが詰まっていた。
非常勤大学講師
英国への大学院留学の前にエッセイ&論文の書き方についてご指導いただきました。トピックの設定や文全体の構成の仕方について、たいへん学びの多いセミナーでした。ありがとうございました。
社会福祉士、2016年に留学
【オンライン講座 2021年開講】
研究者、留学予定者、受験生、大学生のための
英語論文&エッセイ・ライティング体験コース
英語圏では小学校からコミュニュケーションスキルとしての言語を学びます。それゆえに、国語教育における伝えるための英語(書く・話す)は最も重要な科目の一つと言えるでしょう。日本でも来年の大学受験制度の変更により、英語のライティングは全ての高校生にとっても避けて通れない科目になりました。
くわえて、近年、大学の推薦・AO入試、あるいは帰国生向け入試で英語エッセイを入試科目として設定する日本の大学が増えています。また海外の提携校とのダブル・ディグリー制度を設ける大学も一般的になりました。海外への留学が多くの大学でカリキュラムの一環として取り入れられるなと、英語の発信能力を鍛えることがますます重要になってきています。しかしながら、日本の国語教育の不備により、日本人は英語スタイルの小論文・エッセイを書く技術をこれまで学校教育で教わっていません。
TOEFL, IELTSや英検等の英語の資格試験や海外留学予定者には英語のアカデミック・ライティングのスキルは必要不可欠なものです。海外の大学への入学願書や英語の資格試験では300-500 wordsのエッセイ(小論文)を書くことを要求されます。また、欧米の大学では各科目につき、3,000 words程度のエッセイを年間2―3本提出させられるのが一般的です。
また、グローバル競争社会において、研究者は国際学術雑誌(Academic Journals)に論文を発表しなければ、一流の研究者とは認められません。Global Agendaが企画するこの英文アカデミック・ライティング体験コースでは日本語の作文とは大きく異なる英語の論文執筆のスキルを実践的に学んでいただきます。
コースの内容はアカデミックな場面だけでなくビジネスで報告書や議事録、レター等を作成するときにも必要なスキルです。
Global Agenda (旧ITS Global Education Services)は、神戸市産業振興財団の創業支援プログラムのサポートを受け、2014年10月から、関西で新しくグローバル人材教育に関わるコンサルティング及び学習支援サービスを提供することになりました。Global Agendaは国際社会で活躍できる人材の教育のために、時事問題、小論文、英語を中心とした重点科目の学習を指導します。英語エッセイ・論文の基礎を学びたいという方のために、私たちは下記のようなコースを企画致しました。
日時: 日程調整中
場所: オンライン(後日開催@神戸・大阪・京都)
(インターネット接続+マイク付きイヤホン+PCもしくはタブレットorスマホを準備願います。申し込み後TV会議リンクを送ります)
参加対象者:留学予定者、研究者及び英語資格試験(TOEFL/IELTS/英検)受験予定者
定員:10名
費用:
11,000~12.000円 (教材、消費税込み)
サロン・ゴールド会員・早割-割引価格 11,000円
一般価格 12,000円
内容: 取り上げるテーマは各回違います。
①アカデミック・ライティングのスキルについて
②主要テーマの整理
③アイディアを出す
④ディスカッション
⑤英語の論文の骨組み(アウトライン)を作る
⑥プレゼンテーション・講評
希望者には後日それを基に書いていただいた英語論文の添削と個人指導をいたします。英語のスピーキングとライティングの集団指導コースも今後連続して開催予定です。遠方の方にはTV会議を利用した講義と添削サービスを提供いたします。
申し込みは下記のYahooチケットサイトもしくは銀行振り込み/事務所にて支払い (300円割引)にてお願いします。
【Yahooチケット】
下記の希望日時のボタンをクリックしてください。
【オンライン・サロン会員について】
現在、申し込みが可能なものは朝英語の会@京阪神だけですが、近日中に他のサロンも開講予定です。
https://www.global-agenda-21c.com/onlinesalon
グローバル・アジェンダが主宰する「『朝英語の会』@京阪神~The Japan Times 紙記事について議論する~」のブログページを作成いたしました。
これまでに行ったワークショップの詳細や参加者の様子をアップしていきます。
【Blog】https://globalagenda.hatenablog.com/
【英語で学ぶ大人の社会科】サークル会員募集中
「朝英語の会@京阪神~The Japan Times紙記事について議論する」を主宰しています。現在、関西だけの活動ですが、ワークショップのオンライン化を検討中。これと並行して、もっと社会問題について学びたい、英語のスキルを進化させたいという方のための一石二鳥、欲張りなサークルの立ち上げを目指しています。ワークショップだけでなく「大人のための社会見学」も計画中!
https://note.com/globalagenda/circle
代表:柴田 邦子(Dr. Kuniko Shibata)