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  • 執筆者の写真Dr. K. Shibata

1/24(木)朝英語の会梅田のテーマ:企業の社会的責任・倫理



1/24(木)朝英語の会梅田@KANDAI MeRISEで利用する記事はSNSで話題を呼んだファッション通販、ZOZOTOWNを運営する前澤友作社長の1人100万円総額一億円お年玉キャンペーンについてです。

Let's discuss Yusaku Maezawa's great Twitter giveaway

これまでも、前澤社長は創業者として得た莫大な利益を破格な値段のモダンアート作品の購入やアメリカの宇宙開発ベンチャーSpaceX(スペースX)への投資で、民間人として初めての月周回旅行に参加を表明するなど様々な話題を提供し、メディアで注目を集めてきました。ただ、今回は格差社会 における社会還元・利益分配について様々な批判を浴びたりもしています。

今回のお年玉キャンペーンもそのような話題作りを狙った周到なマーケティング戦略であり、ツイッターでの炎上も計算の内との見方が主流です。

1億円お年玉のZOZO前澤友作社長に、ハズキルーペの社長と、話題になったもん勝ちか

ただ、高額な現金プレゼントの商品に対しては法律上の違反もしくはツイッター社の運営ルールに違反しているのではないかとの指摘があります。前者に関しては弁護士の方から以下解説がありました。

ZOZO前澤氏の「100人に100万」プレゼント、「法の網」にひっかからない巧みさ

 一方、ツイッター社の運用ルールに違反しているのではないかという問題に関しては、ツイッター社の日本法人からは何の動きもないものの、前澤氏のツイートは以下に掲げる運用ルールに抵触するのではないかとの指摘も出ています。

「ツイッター社は『アカウントへの反応(フォロワー、リツイート、いいね!、など)を購入、販売または作為的に誇張しようとした場合』をスパム行為と見なし、禁止している」

ZOZO前澤氏 1億円お年玉で“世界記録”もルール違反の可能性

法的に問題はないものの、前澤氏が批判されているのはビジネス上の倫理、そして格差社会における企業家のあり方に関してです。

ZOZO前澤社長“一億円お年玉”狂騒曲 RT数世界記録、宣伝効果数億円 フォロワー「買収」批判も

日本ではこの数年、賃上げのために、物価上昇を目論むインフレ・ターゲットが設定されています(物価が上がれば、企業は従業員の賃金をあげるだろうという理論です)。しかし、結果は思わしくありません。実際のところ、賃金が上がらなければ、購買力も増えず、物価上昇は難しいと思われるのですが、政府は頑なにこの経済政策を続けています。また非正規雇用者の比率は増加を続けていますから、労働者の総賃金は低下の一方です。

最近の正規・非正規雇用の特徴

こんな中、ZOZOTOWNは多くの非正規社員を抱え、正規社員以外の賃金は最低賃金の少し上というレベルです。このような背景の下、事業利益の「社会還元」をするならば、ばら撒きの「お年玉」ではなく、従業員への賃金をあげたり、いわゆる寄付などの社会貢献活動を通じて行うべきだとの批判があります。

Maezawa's offer of prize money for retweets sets Twitter abuzz

前澤氏は自身のツィーターで以下のように、反論を展開しています。

ZOZO前澤氏「誰も損してない」お年玉批判に反論

格差社会、社会貢献、ビジネス倫理、マーケティング戦略など、様々な切り口がありますが、貴方はこの戦略をどのように捉えましたか?皆さんの議論に期待します。

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